みるく工房飛鳥 心のふるさと明日香って・・「ほっと・・」するよね 自然がいっぱい 言いあらわす事のできない 安堵感があるのは私だけ 疲れた時 むなしい時 かなしい時 たのしい時 ふり返れば、そこには いつも明日香がある
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m.asuka牛歩の遍歴 進めるところまで進みます。
みるく工房飛鳥通信 西井牧場のasukaの独り言

牛歩の遍歴 二十八歩目
迎えの車に乗り込む、暗闇の帯広をひたすら走り続ける「ここからあとどの位ですかね」と友人が訪ねる、「ああ、すぐそこだから」と軽い返事が返ってきた、昨日からの長旅の疲れと安堵感で一時の安らぎが味わえたようでうとうと眠ってしまったようで、ふと、気が付いてもまだ走り続けている、あたりを見回しても暗闇だけ、車の中は沈黙が続く。
駅から出てかなりの時間が過ぎたように思える心のなかでは「まだ、着かないの」といらだちで「何が、すぐそこやねん」とじれったく思ったものだ。
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しばらくすると「さあ、ついたで」の言葉にあたりを見渡すと真っ暗の中に明かりがポツンと一つあるだけ、ここは俺が研修する農家でこの寂しさに不安がよぎってしまった、迎えの人に一緒に玄関まで案内されようやく家の中へ、奥さんらしき人が「ようこそ」って、人当たりの良さそうな方だった、ご主人はまだ仕事から帰っていないようで話によると牧草を刈りに行っているそうだ、こんな夜中まで草刈りしているのかと疑問に思った、時計を見るともう10時を過ぎていた、部屋に案内され、「明日から頑張ってね」と優しい言葉に「はい、よろしく」との簡単な会話でその日は終わってしまった。
翌朝、気が張り詰めていたのか早く目が覚め外へ出てみると、北海道の朝はとてもすがすがしく気持ちの良いものだった、昨夜は遅くに来たので回りが分からずだったが、改めて見渡すと草原の中に一軒家が建ち道をはさんで向かいに牛舎がある、近くに隣の家が無いのに初めて気がつく、牛舎を覗いてみるともう作業が始まっていた、俺は何をしていいのか分からず眺めているだけだった、主人らしき人が来て「よう、来たな、あの人と一緒に仕事したらいいよ」って指をさす、その人はここで夏場だけ毎年働きに来る中年の男性だった、彼は慣れた手つきで手際良く作業をこなしていく、「あの、何をしたらいいの」って俺が聞くと「とにかく牛を覚えてくれ」って、始めは何の意味か分からなっかったけど、それがどう言う意味か時間がたつにつれしだいに分かってきた、搾乳後、牛をすべて牛舎の外へだすのだ、俺は分からずのまま繋ぎから解かれた牛を外へ追いやる仕事を始めた、
「さすが、北海道だ皆牛を出すんだ」って感激したものだった。
仕事が一段落してやっと朝食にありついた、その時やっと主人の家族とそこに来られている人の姿がゆっくりと見られる事が出来た、「もう、8月になったし干草の作業は後三分の一位で終わるよ」ってご主人のKさんが言う「で、それってどの位なんですか」って問うと「そうやな20haやな」と聞き「ええ、まだそれだけもあるの」とため息がつきそうだった、こちらK氏の牧場では60haもの干草を取り入れるらしい。
いよ、いよ本格的に北海道の作業が俺にとって始まろうとしている。

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