みるく工房飛鳥 心のふるさと明日香って・・「ほっと・・」するよね 自然がいっぱい 言いあらわす事のできない 安堵感があるのは私だけ 疲れた時 むなしい時 かなしい時 たのしい時 ふり返れば、そこには いつも明日香がある
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m.asuka牛歩の遍歴 進めるところまで進みます。
みるく工房飛鳥通信 西井牧場のasukaの独り言

牛歩の遍歴 二十六歩目
北海道へ旅立つその夜、あれは確か京都発、夜中の0時過ぎの夜行列車「日本海1号」だったような記憶があるが定かではない、大きな荷物を引きずりながら待ち合わせの京都駅についたのは11時頃、すでにみんな来ておりあとは列車の時間を待つのみだ、「おい、今夜見送りに来るって言っていたC子の姿が見えんな」って一人が言い出す「やっぱり夜中だものなあ無理と違うか」と俺はそっけなく言い返した、何処とかしら下駄の音がホームに響く、ふと目をこらして音の方をみるとC子がジーパン姿に白下駄をはいて(当時白下駄が流行っていたのだった)巾着のような手提げの袋をブラブラさせながら、のらりくらりとこちらに向かってくる。
「ちゃんと見送りに来たったで」といつもながらの調子で話しかけてくる、「なんや、遅いからもうきいへんのかと思たわ」と俺は照れくさそうに下を向いたまま返事したのを覚えている、
そうこうしているうちに列車がホームに滑り込むように入ってきた「あぁ、私も北海道へ行きたい」って突然C子が言い出す、「お前、そんな格好で列車に乗るんか」と一人が言い出す「かまへんや、お客やねもん文句は言わへんやんか」と言っているうちに発車のベルが鳴り出した、「なぁ、ええやろ」と俺に了解を求めてきた、みんなはさっさと列車に乗り込んで行った、ドアが閉まる瞬間にC子が飛び乗ってきた、「しゃーないなぁ、終点の札幌までな」とC子の行動を許してしまった、と同時に俺の気持ちは北海道への期待とC子と一緒の旅により楽しみが倍増したのだった。
列車は京都駅から滑り出す、夜中のネオンを後にしながら日本海1号は一路、札幌めがけて走りだした。

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