みるく工房飛鳥 心のふるさと明日香って・・「ほっと・・」するよね 自然がいっぱい 言いあらわす事のできない 安堵感があるのは私だけ 疲れた時 むなしい時 かなしい時 たのしい時 ふり返れば、そこには いつも明日香がある
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m.asuka牛歩の遍歴 進めるところまで進みます。
みるく工房飛鳥通信 西井牧場のasukaの独り言

牛歩の遍歴 二十二歩目
ある日の夕方、夕食を終えあまりの暑さに外で涼んでいると突如「ドドドッ」と激しい爆音とともに、シャコタン(車体を低く落とした車)が入ってきた、それは悪友のNだった自分の愛車をスポーツカーに変えたらしい。
これが自称、農大暴走族と言われるほどになるとは思わなかったがはしりみたいなものだった。「おい、乗れや走りにいこや」「なんやお前、全部変えか」ハンドルやタイヤからショックまでスポーツカーで、俺はあまり興味がなかったがオソルオソル横に座ってみた。その瞬間に車は走り出した。
この感動は何なのか全身が興奮と緊張感があふれてくる。地面を這うように走り道のデコボコの感触が直に身体に伝わる、コーナーを走り抜けるハンドリングはまさに車と一体でこれはやはり乗ったものにしか分からない味わいだった。 ようやく無事に戻ってくることが出来、その時には、みんなが集まり次から次へと車を借りて乗りまくっていた。
数日が過ぎて知らない間に1台、2台と改造車が現れた、話によるとみんなが寄って自分達で修理屋を借りて改造したらしい、俺もあの快感は忘れることができず当時親戚から譲ってもらった安っぽい古い車だったが少しばかりだが改造をしてもらった、みんなで車を連れて町中を走り回ったのもあの当時の思い出の1ページだったかもしれない。
そうこうしているうちに日々が流れ毎日がワンパターンの学生生活が続いた。
2年になると、いよいよ大学の寮から畜産試験場の官舎へ引越しだ、ここでは自炊で畜産を専攻しているのが3人交代で食事の準備をしなくてはならず、今まで炊飯器を使った事の無い者ばかりで初日から十分炊き込めない芯のあるご飯で梅干をおかずに食べたのを思い出す。「こんなん、食えるか」「お前が炊いたんやから文句言うな」と言いながらも沈黙のうちにご飯を流し込んだのもだった。「おい、これからどうする」「まあ、そのうち慣れるやろ」と禁酒だったのに1升瓶をあけスルメを肴にため息まじり呑んでその夜はひとまずおさまったのだった。

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