みるく工房飛鳥 心のふるさと明日香って・・「ほっと・・」するよね 自然がいっぱい 言いあらわす事のできない 安堵感があるのは私だけ 疲れた時 むなしい時 かなしい時 たのしい時 ふり返れば、そこには いつも明日香がある
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m.asuka牛歩の遍歴 進めるところまで進みます。
みるく工房飛鳥通信 西井牧場のasukaの独り言
外は雨・・・もう菜種梅雨らしい・・一雨ごとに緑が生き返る
香久山から鶯の声が聞こえる、まだ音色が本調子ではなさそうだ。
は〜るよ来い、は〜やく来い、みんなが春を待っているよ・・・
牛歩の遍歴 十七歩目
初春の日差しを浴びながら、東へ西へ、トラックに揺られながら10トン車の助手席である時は居眠りをしながら、ある時は地図を片手に現場に着くと荷物の積み下ろしの毎日が続いた。1週間に1度のペースで会社の寮に戻って来るが、さすがに疲れきってしまい、知らず間に眠ってしまっている。時の流れは速く「あっ」と言う間に3月も終わろうとしている時、会社に戻ってくるとC子が来ていた「おかあさんが心配しているで、家に電話しときや」、母がC子に電話をしたらしい、そう言えばもう直ぐ入学式やな、そろそろ帰宅を考えなければならない、やっと仕事にも慣れて来たのにもう少しこの仕事を続けたい、でも自分にはやらなければならない事がある。
4月に入りいよいよこの会社ともお別れの日が来た、長かったようで短い間だったけれど、身支度を終え、食堂に行くと「今日で終わりか」と寮母のおばさんがいつもの笑顔で俺を見送ってくれた、その笑顔を背中にうけながら会社を後にした。
夕方近く、西日に照らされた香久山が目の前に現れる、なんだか久しく見てなかったような懐かしい思いで眺めた思い出がある、ようやく家にたどりついた俺を母は黙って迎え入れてくれた、その日はそのまま深い安堵感に包まれ眠りについた。
翌日、大学へ入学する準備に追われ慌しい日だった、大学と言っても農業の専門校で全寮制、家から車で5分の所にあるのに寮に入らなければならなかった。
明日はいよいよ入学式、また新しい未知の世界へと入り込む不安と好奇心とでその夜は、寝つきが悪かった。

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